二色村
にしきむら
[現在地名]串本町二色
串本浦の北西に位置し、枯木灘に面する農村。村域の多くは山地で占められる。南部海浜沿いに熊野街道大辺路が通る。西は二部村、東は鬮野川村、北は姫川村(現東牟婁郡古座町)。錦・丹敷とも記す(南紀徳川史)。村の西部に南に突出した岬がある。串本浦と向い合う港は袋状で、小字袋は「錦の袋」とよばれ、船懸りの港。同郡有田浦の付浦(同書)。
慶長検地高目録によると村高一一〇石余。「続風土記」では家数四〇、人数一八一。江田組に属した。浦組制度による当浦の動員態勢は家数三五、人数三四、通り印判三、船数三、馬三(慶安三年「古座組在々郷組之覚」古座町教育委員会保管)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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