精選版 日本国語大辞典 「二色」の意味・読み・例文・類語 ふたつ‐いろ【二色】 〘 名詞 〙① =ふたあい(二藍)①② 襲(かさね)の衣(きぬ)の色。表を紫の薄色、または萌葱(もえぎ)色、裏を山吹色にするという。[初出の実例]「女房はふたついろの濃き薄き、葡萄染の織物の表著、紅梅の龍文の唐衣〈略〉なり」(出典:栄花物語(1028‐92頃)歌合) ふた‐いろ【二色】 〘 名詞 〙① 二つの色。にしょく。[初出の実例]「へいまんと云ふは屏に准して幔をひく心歟。〈略〉しろきと柿の子いろなると、二いろの幔也」(出典:塵袋(1264‐88頃)八)② 二つの種類。[初出の実例]「食不重味とは、此に菜は只一と云様に、うまい物を二いろとも不食ぞ」(出典:史記抄(1477)一〇) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例