山吹色(読み)やまぶきいろ

精選版 日本国語大辞典 「山吹色」の意味・読み・例文・類語

やまぶき‐いろ【山吹色】

〘名〙
山吹の花のような色。黄色。こがねいろ。くちなしいろ。山吹。
多武峰少将物語(10C中)「山ふきいろのうちき一重ね」
② (色が①に似るところから) 小判または大判をいう。
浄瑠璃吉野忠信(1697頃)三「山ふき色の重宝に事欠き給ふお身ではなし」

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デジタル大辞泉 「山吹色」の意味・読み・例文・類語

やまぶき‐いろ【山吹色】

ヤマブキの花のような色。黄色。こがねいろ。
黄金。大判・小判のこと。
「―の重宝に事欠き給ふ御身ではなし」〈浄・吉野忠信〉
[類語](1黄色い黄色イエロークリーム色黄土色浅黄黄みあめ卵色黄金こがね金色黄色おうしょく

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色名がわかる辞典 「山吹色」の解説

やまぶきいろ【山吹色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「あざやかなみの」としている。一般に、バラ科ヤマブキの花のような赤みを帯びた黄色を表す伝統色名。平安時代から使われてきた。古くは黄色を表す言葉であり、また大判、小判など金の色を山吹色とも表現する。花山吹としてかさね色目いろめの名になっており、表は朽葉色、裏は山吹色など。晩春に咲き誇る花の色は美しい

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

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