二酸化炭素泉(読み)ニサンカタンソセン

デジタル大辞泉 「二酸化炭素泉」の意味・読み・例文・類語

にさんかたんそ‐せん〔ニサンクワタンソ‐〕【二酸化炭素泉】

泉質の一。二酸化炭素を多く含む温泉血行を良くするなどの効能があるほか飲用もされる。炭酸泉

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「二酸化炭素泉」の意味・わかりやすい解説

二酸化炭素泉
にさんかたんそせん

二酸化炭素を含む鉱泉。以前は炭酸泉とよばれていたが、1978年(昭和53)の鉱泉分析法の改定により二酸化炭素泉となった。二酸化炭素を温鉱泉1キログラム中に250ミリグラム以上含むものを単純二酸化炭素泉という。単純CO2泉と表記する。1グラム以上含むと療養泉となる。二酸化炭素以外の含有塩類により含二酸化炭素土類泉、含二酸化炭素重曹泉、含二酸化炭素食塩泉、含二酸化炭素鉄泉などに分類する。二酸化炭素泉の多くは冷鉱泉で、単純二酸化炭素泉は日本の温泉の1%程度。リハビリテーションに利用されるほか、炭酸飲料としても利用される。代表的なのは兵庫県の有馬温泉(ありまおんせん)などである。

[綿抜邦彦]


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