化学辞典 第2版 「二酸化硫黄の微量分析」の解説
二酸化硫黄の微量分析
ニサンカイオウノビリョウブンセキ
microanalysis of sulfur dioxide
二酸化硫黄SO2は主要な大気汚染物質であり,代表的な微量分析法にローザニリン-ホルマリン法がある.試料大気を四塩化水銀ナトリウムNa2(HgCl4)溶液に吸収させて安定化し,これにパラローザニリン塩酸溶液とホルムアルデヒドを加え,赤紫色に発色させて吸収極大560 nm の波長で比色定量する.感度0.03 ppm.そのほか,連続あるいは間欠連続測定可能な方法として,SO2によるヨウ素-ヨウ素デンプン溶液の退色を利用する方法がある.現在,大気汚染監視用にもっとも広く用いられているのは電気伝導率法である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報