退色(読み)タイショク

デジタル大辞泉 「退色」の意味・読み・例文・類語

たい‐しょく【退色/×褪色】

[名](スル)日光などにさらされて、色がだんだん薄くなること。色があせること。また、その色。「―したカーテン
[類語]洗い晒し褪せる色褪せる褪める色落ち

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精選版 日本国語大辞典 「退色」の意味・読み・例文・類語

たい‐しょく【退色・褪色】

  1. 〘 名詞 〙 色が、日にやけたり、水に洗われたりしてうすくなること。色のあせること。また、その色。
    1. [初出の実例]「印刷に用ひる各種の顔料は、金属の諸液よりなるものにて、褪色の患なきを用ふ」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)

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改訂新版 世界大百科事典 「退色」の意味・わかりやすい解説

退色 (たいしょく)

染色された各種の繊維製品や,顔料で着色された印刷インキ塗料,プラスチック製品などは,その製造工程中にも,また使用している間にも,日光,風雨化学薬品,洗濯,汗,摩擦,真水や海水中の浸漬などの外的作用により変色または退色する。このような色の変化は本質的には使用した染料や顔料が外的作用を受けて分解などの化学変化を起こすことに起因する。羊毛ナイロンポリプロピレンに染着している染料は還元退色しやすく,木綿ポリエステルポリアクリロニトリルに染着している染料は酸化退色しやすい。退色は染着状態によっても大きく影響され,染着分子が会合しているほど退色しにくい。染料や顔料にはその化学構造に基づいた外的条件に対する安定さがあり,それを堅牢度という。染色堅牢度の試験法は日本工業規格(JIS L 0801)に規定されている。顔料の場合も染料の試験方法に準じて行うが,有機顔料を白色無機顔料で希釈すると光による退色が著しく促進されることがある。
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普及版 字通 「退色」の読み・字形・画数・意味

【退色】たいしよく

色があせる。

字通「退」の項目を見る

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