精選版 日本国語大辞典 「云に云に」の意味・読み・例文・類語 かに‐かくに【云云かくに】 〘 連語 〙 ( 副詞「か」「かく」のそれぞれに助詞「に」を付けて重ねたもの ) あり得る事態を観念的、包含的にとらえて、それを指示すること。かにかく。かにかくと。ともかく。あれこれと。いろいろと。[初出の実例]「負せ賜ひ宣り賜ひし大命に依りて加爾加久爾(カニカクニ)年の六年を試み賜ひ使ひ賜ひて、此の皇后の位を授け賜ふ」(出典:続日本紀‐天平元年(729)八月二四日)「かにかくに渋民村は恋しかり おもひでの山 おもひでの川」(出典:一握の砂(1910)〈石川啄木〉煙) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例