日本歴史地名大系 「五井浦」の解説 五井浦ごいうら 千葉県:市原市五井村五井浦[現在地名]市原市五井江戸湾に面して置かれた湊。漁港であり、また年貢米などの津出湊であった。宝暦二年(一七五二)五井村河岸の福島甚兵衛が江戸の御台所に魚貝類を献上したのを契機に近傍漁民も含めて運上として漁獲物を納めることになり、天保五年(一八三四)以前は永七貫文の銭納であったが、同年には不漁として五貫文に減じたという(市原郡誌)。享保六年(一七二一)の五井村明細帳(県立中央図書館蔵)によれば、不定納の浦運上永一五貫文と定納の船役永五貫二五〇文を納め、小船荷船二一艘のうち五艘が三人乗り、一六艘が二人乗りであった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by