五山様(読み)ござんよう

改訂新版 世界大百科事典 「五山様」の意味・わかりやすい解説

五山様 (ござんよう)

五山(五山・十刹・諸山)の禅僧たちが書いた書風の総称。室町時代以降,五山の僧は幕府と密接な関係を結び,政治や外交の顧問として重要な役割を果たし,また文化面において活躍した。留学僧や渡来の僧は,宋・元の禅林で行われた漢詩文の作風を日本に移植し,語録や詩文の制作に熱中し,新しい境地を開いた。そして,それらを揮毫(きごう)するために,禅宗寺院を中心に宋元風の書が流行した。彼らの墨跡は,宋・元の正統な書法に従うものもあるが,書風の上から見ると,大半は書法をよそに,いわば破格法外の,厳しい修行によって得られた精神の高さが滲み出ているものである。したがって五山様とはいっても,特定の一様式をさすわけではない。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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