五幡神社(読み)いつはたじんじや

日本歴史地名大系 「五幡神社」の解説

五幡神社
いつはたじんじや

[現在地名]敦賀市五幡

「延喜式」神名帳に載せる敦賀つるが郡四三座の一「五幡イツハタノ神社」を江戸時代に再興した。旧村社。祭神は三女神(式内祭神考)再建碑の銘文によれば、安永六年(一七七七)六月に鞠山藩主酒井忠香が旧跡の失われるのを憂い神霊を奉祀したものである。「越前志」は「五幡明神、祭八月十五日、別当同寺(西勝寺)、八幡宮ヨリ上ルコト一丁計山上ニ在、予八幡宮ヲ五幡社ト思テ、山上ヘ上ラス、後ニ聞テ遥ニ拝ス」と記し、再建の様子を「五幡別当曰」として「古ハ此村ニ八幡宮ハカリニテ、五幡社ハナカリシヲ、丸山殿様寺社奉行ニ被成候節、如何成書物ヲカ御覧被成ケン、古ハ此村ニ五幡社アリシニ今ハナキ故、新ニ建立シ奉ラントテ、江戸ヨリ御厨子ヲ御上ケ被成、今八幡宮ノ山上一丁計ニ御立被成」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 若狭 近江

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android