五所(読み)いつところ

精選版 日本国語大辞典 「五所」の意味・読み・例文・類語

いつ‐ところ【五所】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 五か所。
  3. ( 「ところ」は貴い人の数を敬っていう語 ) 五人
    1. [初出の実例]「女二所・をとこ三所、いつところは、摂津守藤原中正のぬしの女のはらにおはします」(出典:大鏡(12C前)四)
  4. いつところもん(五所紋)」の略。
    1. [初出の実例]「紋所は銀にてほの字切りぬかせ、五つ所(トコロ)の光」(出典浮世草子好色一代男(1682)四)

ご‐しょ【五所】

  1. 〘 名詞 〙ごしゃ(五社)
    1. [初出の実例]「小守の御前は鹿嶋にては奥の御前とあらはれ春日にては五所(コショ)の宮としめしたまふ」(出典:諸神本懐集(1324)本)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android