真宗僧存覚の著した談義本。奥書によると,元亨4年(1324)1月12日,仏光寺了源の要請により,当時流布していた一本を添削して製作したという。その底本は《神本地之事》と考えられている。談義本は〈耳ぢかの聖教〉と呼ばれ,仏教教義を因縁説話などによってわかりやすく解説したもので,門徒の宗教的要求を知る上で貴重な史料となろう。《諸神本懐集》は,親鸞の神祇否定の精神に立つ本願寺教団が,門徒民衆の神祇信仰との矛盾を止揚するために製作したものである。内容は3部に分かれ,第1に諸仏諸菩薩が民衆教化のため,かりに神の姿をとった権社をあげ,第2に生霊・死霊等の邪神をまつった実社をあげている。第3に権社神の本懐が,民衆を阿弥陀如来に帰依させ,念仏を勧めるところにあるとしている。本地垂迹思想に立ちながら,諸神,諸菩薩を阿弥陀一仏に集約しようというところに,その論理の特色がある。
執筆者:北西 弘
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...
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