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諸神本懐集 しょしんほんかいしゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

諸神本懐集
しょしんほんかいしゅう

仏教的神道書。元亨4 (1324) 年,親鸞の3世の孫,覚如長子存覚 (1290~1373) の著。2巻。鎌倉時代天台宗真言宗などで唱えられていた神仏習合神道に対して,浄土真宗立場から神道を論じたもの。弥陀専念の真宗が神祇尊崇と相いれないという一般の疑惑に対する一種の弁護的著作で,仏陀神明本地であり,神明は仏陀の垂迹 (すいじゃく) であるとする立場をとる。したがって,神祇を権社すなわち仏の垂迹である神社を尊崇することは認めるが,実社すなわち垂迹でない神社は認めない。しかし最終的には権社崇拝ではなく,一切の根本である弥陀一仏の信仰に帰すとするものである。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょしんほんかいしゅう【諸神本懐集】

真宗僧存覚の著した談義本奥書によると,元亨4年(1324)1月12日,仏光寺了源の要請により,当時流布していた一本を添削して製作したという。その底本は《神本地之事》と考えられている。談義本は〈耳ぢかの聖教〉と呼ばれ,仏教教義を因縁説話などによってわかりやすく解説したもので,門徒の宗教的要求を知る上で貴重な史料となろう。《諸神本懐集》は,親鸞の神祇否定の精神に立つ本願寺教団が,門徒民衆の神祇信仰との矛盾を止揚するために製作したものである。

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