山川 世界史小辞典 改訂新版 「五月二日〔スペイン〕」の解説
五月二日〔スペイン〕(ごがつふつか)
Dos de Mayo
1808年5月2日は,スペインの首都マドリードに駐屯中のフランス軍に対し民衆が蜂起した日で,ナポレオン支配に抗する独立戦争の端緒を開いたとされる。自由主義政府によってスペインの独立と自由を希求する日として象徴化され,19世紀を通じて事実上の国民の日と位置づけられた。20世紀に入ると,帝国意識を高める10月12日(1492年の「アメリカ発見」)がこれにとって代わる。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報