五月危機(読み)ごがつきき(ごがつかくめい)

旺文社世界史事典 三訂版 「五月危機」の解説

五月危機(五月革命)
ごがつきき(ごがつかくめい)
Événements de mai (フランス)

1968年パリの学生街地区(カルチェラタン)から発生し,労働者・市民を巻き込んで反ド=ゴール運動に発展したフランスの政治危機
パリ大学の学生反乱に続いて,10年におよぶド=ゴール体制に対する反発は800万人以上の労働者が参加する全国的なゼネストに拡大した。6月の総選挙におけるド=ゴール派の勝利収束に向かったが,彼の時代終焉を決定的にした事件

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世界大百科事典(旧版)内の五月危機の言及

【ゼネスト】より

…ゼネラル・ストライキgeneral strikeの略語で,〈総罷業〉または〈総同盟罷業〉と訳される。一国全体または一定地域の,多数の産業分野にわたる多数の労働者が,一致共同して経済的または政治的要求獲得のために行うストライキのこと。ゼネストは,19世紀前半のイギリスにおけるチャーチスト運動のなかで,一部の論者によって主張されたことがある。しかしゼネストの思想を本格的に展開したのは,19世紀後半のフランスを中心としたラテン系諸国におけるアナルコ・サンディカリスト(〈サンディカリスム〉の項参照)たちであった。…

※「五月危機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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