五月闇(読み)サツキヤミ

デジタル大辞泉 「五月闇」の意味・読み・例文・類語

さつき‐やみ【五月闇】

陰暦5月の、梅雨が降るころの夜の暗さ。また、その暗やみ。 夏》「はらはらとしひしづくや―/鬼城

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「五月闇」の意味・読み・例文・類語

さつき‐やみ【五月闇】

[1] 〘名〙 五月雨(さみだれ)、すなわち梅雨(つゆ)のころの夜のくらさ。また、その暗やみ。《季・夏》
※村上御集(967頃)「さ月やみおぼつかなのいとどまさらんときこえ給へりけるに」
[2] 暗いところから、「くら(闇)」と同音を含む語にかかる。
※清正集(10C中)「さ月やみ鞍馬の山の郭公おぼつかなしや夜半のひと声」

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