五条有範(読み)ごじょう・ありのり

朝日日本歴史人物事典 「五条有範」の解説

五条有範

没年承久3.7?(1221)
生年:生年不詳
鎌倉前期の武士。世系不明。平氏であるらしい。文治2(1186)年に一条能保の申請で右兵衛尉から左兵衛尉遷任。一条家の家人であり,御家人でもあった。京で活動することが多く,元久2(1205)年には後藤基清,佐々木広綱らと平賀朝雅追捕に当たる。検非違使に任じており,五条判官と呼ばれた。建保1(1213)年に従五位下に叙され,同2年に筑後守。この年の鎌倉新御堂供養では将軍実朝に供奉,翌年初めまで鎌倉にあった。後鳥羽上皇との関係が深く,院の下北面・西面の武士に任じられている。承久の乱(1221)では京方につく。いかに戦ったかは明らかでないが,敗北後,7月2日に梟首された。

(本郷和人)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「五条有範」の解説

五条有範 ごじょう-ありのり

?-1221 鎌倉時代武将
在京御家人として,元久2年(1205)後藤基清らとともに平賀朝雅(ともまさ)を討つ。のち検非違使(けびいし),筑後守(ちくごのかみ)。承久(じょうきゅう)の乱に際して後鳥羽(ごとば)上皇方にくわわり,承久3年7月2日処刑された。通称は五条判官。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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