五荷村(読み)ごかむら

日本歴史地名大系 「五荷村」の解説

五荷村
ごかむら

[現在地名]飯山市大字豊田とよた

五箇村・後閑村とも書く。五輪峰ごりんみね東麓に位置し、北条きたじよう村・瀬木せき村に接する。

応安三年(一三七〇)藤井下野入道の所領を安堵した上杉朝房奉書(上遠野文書)に「常岩南条・後閑・水沢・有尾・中曾禰等事」とあるのが初見。

寛永一一年(一六三四)飯山城主佐久間安次の五ケ村青苧検地帳(水野文書)に、面積は八畝七分、青苧〆一六把四九匁三分、とある。青苧の皮は「おうみ」と称する方法によって冬期女子が製糸し縮を織った。この地方一帯の特産である。山麓に字あおそ・あおそ畑等がある。寛永一八年飯山城主松平忠倶による五箇村巳年免相は、高一六六石五斗五升を記し、以後石高はほとんど変化しない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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