五言律詩(読み)ゴゴンリッシ

精選版 日本国語大辞典 「五言律詩」の意味・読み・例文・類語

ごごん‐りっし【五言律詩】

  1. 〘 名詞 〙 漢詩体の一つ。一句五言で、八句からなる近体詩。五言絶句など他の近体詩と同じく、初唐にほぼ形式が定まり、以後盛行した。五言近体。五言律。五律。
    1. [初出の実例]「花卉翎毛。猶五言律詩乎。著筆較易〈略〉山水大幅猶七言古詩乎」(出典:随筆・山中人饒舌(1813)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の五言律詩の言及

【五言詩】より

…中国の詩体名で,五字(5音節)句によって構成された詩を言い,七言詩とともに長く中国詩の主要形式であった。押韻・平仄(ひようそく)・対句および句数(偶数句)によって,古体の五言古詩と,今(近)体の五言律詩・五言排律・五言絶句に分類される。律詩は8句,排律は10句以上,絶句は4句より成り,平仄に規定があり,同じ韻をふまねばならず(一韻到底という),律詩・排律は中で対句を用いる必要があるが,古詩は句数が一定せず,平仄に規定がなく,押韻も途中で換韻することが可能である。…

※「五言律詩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android