初唐(読み)ショトウ

デジタル大辞泉 「初唐」の意味・読み・例文・類語

しょ‐とう〔‐タウ〕【初唐】

中国代の文学史を4期に区分した、その第1期。唐初の618年から、玄宗の即位前年(712)までの約100年。前代南朝風の繊弱な宮廷詩の影響も残るが、律詩定型が完成され、次の盛唐期を準備した。詩人に、初唐四傑と称される王勃おうぼつ楊炯ようけい盧照鄰ろしょうりん駱賓王らくひんのうらがいる。→盛唐中唐晩唐

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関連語 ひん ウラ

精選版 日本国語大辞典 「初唐」の意味・読み・例文・類語

しょ‐とう‥タウ【初唐】

  1. 中国の唐代(六一八‐九〇七)を四分した第一の時期の称。高祖武徳元年(六一八)から玄宗即位の前年(七一一)まで。先天元年(七一二)から永泰元年(七六五)までを盛唐、大暦元年(七六六)から宝暦二年(八二六)までを中唐、太和元年(八二七)から唐の滅亡九〇七)までを晩唐と称するのに対する。特に唐詩時代区分として用いられ、近体詩沈佺期宋之問などにより完成され、王勃楊炯盧照鄰駱賓王陳子昂などが出現した時代。

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