井上直一(読み)イノウエ ナオイチ

20世紀日本人名事典 「井上直一」の解説

井上 直一
イノウエ ナオイチ

昭和期の水産海洋学者 北海道大学名誉教授。



生年
明治43(1910)年3月14日

没年
平成10(1998)年11月23日

出身地
北海道札幌市

学歴〔年〕
北海道帝大理学部物理学科〔昭和9年〕卒

学位〔年〕
理学博士

主な受賞名〔年〕
函館文化賞〔昭和48年〕,日本水産学会賞〔昭和52年〕,勲三等旭日中綬章〔昭和57年〕

経歴
昭和25年北海道大学水産学部教授に就任。26年潜水探測機くろしお1号を設計建造し、プランクトンの死がいが海中を落下するマリン・スノー(海雪)を発見した。48年退官。函館短期大学教授もつとめた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井上直一」の解説

井上直一 いのうえ-なおいち

1910-1998 昭和時代の水産海洋学者。
明治43年3月14日生まれ。昭和25年北大教授。26年の潜水探測機「くろしお1号」建造に尽力,それを全面改造して35年に研究用潜水艇「くろしお2号」を完成させる。同号による潜水調査でプランクトンの死骸(しがい)が海中を雪のように降下するのをみて,「マリンスノー」と名づけた。平成10年11月23日死去。88歳。北海道出身。北海道帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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