井堀遺跡(読み)いぼりいせき

日本歴史地名大系 「井堀遺跡」の解説

井堀遺跡
いぼりいせき

[現在地名]草津町前口

吾妻川支流の遅沢おそざわ川と巌洞沢がんどうざわ川とに挟まれた台地先端、標高九六一メートルの南面する緩傾斜地に位置する。九世紀の竪穴住居跡で、遺跡の広がりは方五〇〇メートルほどに及ぶとみられ、そのうちの一軒が調査された。住居は不正方形の平面形で四・五×四・九メートル、四隅に四個の主柱穴、東壁中央に竈を設けている。東壁南半および南壁東半部分を除いて壁下に周溝がめぐる。竈は石組の焚口部が住居内に張出し、幅四五センチ、奥行八〇センチで、煙道を壁外に延ばしている。竈の前面および右脇に遺物が集中して検出された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android