井山村(読み)いやまむら

日本歴史地名大系 「井山村」の解説

井山村
いやまむら

[現在地名]芳井町井山

池谷いけだに村の西にあり、西端を南流するしぎ川を挟みやま村と対し、集落は高原台地上に散在。慶長一一年(一六〇六)九月一五日の徳川家康朱印状(高山公実録)によれば後月郡に属し、高三二六石余、伊予の藤堂高虎に加賜されている。元和元年(一六一五)以降摂津国麻田藩領となり幕末に至ったと思われる(「寛政重修諸家譜」など)。寛永備中国絵図でもほぼ同高であるが、その後、佐屋さや村を分村したとも考えられ、正保郷帳では高二三〇石余、雑木山・草山ともに少ないとの注記があり、枝村に井坂いざか村・溝野村が載る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android