井沼方村(読み)いぬまかたむら

日本歴史地名大系 「井沼方村」の解説

井沼方村
いぬまかたむら

[現在地名]浦和市井沼方・大谷口おおやぐち

大牧おおまき村の南西に位置する。南は柳崎やなぎさき(現川口市)、西は大谷口村。洪積台地とそれを取囲む沖積低地からなり、台地下を見沼代用水(西縁)が流れる。江戸時代を通じて幕府領であった(国立史料館本元禄郷帳・改革組合取調書など)。田園簿に村名はなく、大谷口村の一部であったという(風土記稿)元禄郷帳に村名がみえる。元禄三年(一六九〇)検地帳(国谷家文書)によると田二四石余・畑屋敷七五石余、反別田三町四反余・畑屋敷一六町三反余、屋敷数二四。天保六年(一八三五)の宗門人別帳(同文書)でも同高で、家数九・人数四六、馬一。中山道浦和宿の定助郷村であった(享保一一年「助郷勤方覚」浦和宿本陣文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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