日本歴史地名大系 「井谷寺」の解説 井谷寺せいこくじ 愛媛県:東宇和郡城川町窪野村井谷寺[現在地名]城川町窪野神王山と号し、曹洞宗。本尊正観世音菩薩。竜沢(りゆうたく)寺末であった。「宇和旧記」によると万円山妙音(みようおん)寺・三滝山林庭(りんてい)庵が江戸初期に井谷寺に統合されている。三滝(みたき)山上の林庭院には三滝城主紀親安の墓碑がある。慶長一九年(一六一四)窪野(くぼの)村庄屋方に京都からきていた張物師が神がかりとなり、我は親安だが、討死の時、金の笄と銚子を本丸の後ろに埋めたので掘り出して来年の三十三回忌に供養せよ、といって正気に返ったという(宇和旧記)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by