城川町(読み)しろかわちよう

日本歴史地名大系 「城川町」の解説

城川町
しろかわちよう

面積:一二六・七二平方キロ

東宇和郡東部、高知県境にあり、肱(ひじ)川支流の黒瀬(くろせ)川上流域を占める。中世以来の周智(すち)郷の地の大部分にあたり、近世では宇和島藩の十組支配における山奥組の地域にほぼ該当する。江戸初期からの楮による和紙(とくに仙貨紙)の製造と、江戸中期からの櫨(はぜ)による木蝋の製造は特産である。このような商業的農業の展開のなかで土居(どい)のような在町も発達し、黒瀬川や肱川の水運も盛んであった。現在、黒瀬川沿いに国道一九七号が通じ、緩やかな河岸段丘上に集落や耕地が展開している。

東宇和郡には中生代・古生代の化石が多いが、なかでも城川町魚成(うおなし)の下部三畳紀の化石は、全国的にも類例をみない。シルル紀の化石も発見され、窪野(くぼの)三滝火成岩類は四億一千万年前以上とされ、寺野(てらの)変成岩類は世界最古の岩石と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報