亜砒酸(読み)アヒサン

デジタル大辞泉 「亜砒酸」の意味・読み・例文・類語

あ‐ひさん【亜×砒酸】

三酸化二砒素が水に溶けたときに生じ、水溶液としてのみ存在する弱酸
三酸化二砒素のこと。→酸化砒素さんかひそ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「亜砒酸」の意味・読み・例文・類語

あ‐ひさん【亜砒酸】

〘名〙
① 水に三酸化二砒素を溶解したとき生ずる酸。化学式 H3AsO3 弱い酸性を示し有毒。
② 三酸化二砒素の通称。紀元一世紀頃から知られ、天然のものは砒石、砒華などともいう。白色粉末猛毒だが、少量は強壮剤とするほか、殺虫剤ガラスの色消し剤、補血剤などに用いられる。無水亜砒酸。酸化第一砒素。酸化砒素(III)。〔薬品名彙(1873)〕

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