亜硫酸アンモニウム(読み)アリュウサンアンモニウム

化学辞典 第2版 「亜硫酸アンモニウム」の解説

亜硫酸アンモニウム
アリュウサンアンモニウム
ammonium sulfite

(NH4)2SO3(116.14).アンモニアまたは炭酸アンモニウム水溶液二酸化硫黄を通すと,一水和物が析出する.無色の単斜晶系結晶で,風解性があり,空気中では徐々に水を失い,酸化される.加熱すると,60~70 ℃ で分解する.密度1.4 g cm-3.水に可溶.水溶液はリトマスに対しアルカリ性を示す.写真用,そのほか還元剤として利用される.亜硫酸水素アンモニウムNH4HSO3も結晶として得られ,防腐剤などに使用される.[CAS 7783-11-1:(NH4)2SO3・H2O][CAS 10192-30-0:NH4HSO3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android