交叉(読み)こうさ

百科事典マイペディア 「交叉」の意味・わかりやすい解説

交叉(生物)【こうさ】

減数分裂などにおいて,対合した相同染色体の対応した場所で起こる染色体のつなぎかえ。この結果遺伝的組換えが生ずる。交叉の起こる頻度(ひんど)と,染色体の長さは普通比例するが,その生物の性や年齢,あるいは環境変化によっても変わりやすい。
→関連項目形質導入連鎖

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改訂新版 世界大百科事典 「交叉」の意味・わかりやすい解説

交叉 (こうさ)

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普及版 字通 「交叉」の読み・字形・画数・意味

【交叉】こうさ

十文字

字通「交」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の交叉の言及

【遺伝的組換え】より

…逆に言えば,メンデルは連鎖のない遺伝子の組合せを選んで実験を行い,遺伝子の粒子性を明確に示そうと意図したとも考えられなくはない。
[交叉crossing‐over]
 染色体の独立分離による遺伝的組換えを染色体間組換えという。これに対して,同じ連鎖群つまり同じ染色体上の遺伝子間の組換えを染色体内組換えという。…

【キアズマ】より

…この部位をキアズマという。キアズマは交叉を意味するギリシア語に由来するが,図c,eのように一端でくっついている2本の染色分体が,キアズマの個所で交換されて,他端では別の染色分体とくっつくことがある。二価染色体にキアズマがいくつか生ずると,染色分体のキアズマ以外の部分が,図c,eのように環状に開出して隣どうしの環は相互に直角に交わるようになる。…

※「交叉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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