事典 日本の地域ブランド・名産品 「京くみひも」の解説
京くみひも[繊維・刺繍]
きょうくみひも
京都府に由来する製法により京都府において生産された組みひも。1000年以上も前から利用され、神仏具・武士の鎧兜・刀の下げ緒など装身具や調度品に広く使われてきた。基本的な組み方だけでおよそ40種類、模様などバリエーションを含めると3,000種をこえる組み方がある。糸割り・糸合わせ・経尺などの準備工程、組工程、房付け、湯のしなどの工程を経て仕上げられる。特に組工程は、手作業でおこなわれる。現在では、主に帯締・羽織紐などの和装用をはじめアクセサリーなどもある。1976(昭和51)年12月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年1月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5018488号。地域団体商標の権利者は、京くみひも工業協同組合。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報