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人工赤血球 じんこうせっけっきゅう

百科事典マイペディアの解説

人工赤血球【じんこうせっけっきゅう】

人工的につくった赤血球のこと。エイズプリオン病など,血液を介して感染する病気が増えていることや,災害時にすぐに使える血液への必要性から,人工血液の研究が進められている。 なかでも,人工赤血球は欧米で複数の研究機関が臨床試験段階に入っており,人工血液のなかでももっとも進んだ分野である。人工赤血球をつくるにはいくつかの方法がある。たとえば,献血から時間が経って使用期限切れになった血液のヘモグロビンを加工する,ウシの血液からヘモグロビンを取り出す,クローン技術でブタに人間の赤血球を合成させるなどである。 人工赤血球は長期保存が可能で血液型を問わないという利点があるため,新たな市場が見込まれている。交通事故での緊急輸血や,人工心肺の循環液,臓器移植に使う臓器保存液などの用途もある。 厚生省は1997年に人工血液の研究プロジェクトを開始,1997年度は高度先端医療事業として5つの研究機関に3億5000万円の予算を出した。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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