人遠い(読み)ヒトドオイ

デジタル大辞泉 「人遠い」の意味・読み・例文・類語

ひと‐どお・い〔‐どほい〕【人遠い】

[形][文]ひとどほ・し[ク]
人づきあいに慣れていない。人に親しまない。
「至って無口な、―・い少年であったが」〈蘆花思出の記
近くに人がいない。人けがない。
御前の―・くのどやかなるをりは」〈・蛍〉
[類語]人見知り引っ込み思案

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精選版 日本国語大辞典 「人遠い」の意味・読み・例文・類語

ひと‐どお・い‥どほい【人遠】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ひとどほ・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 近くに人の気配がしない。人が近くにいない。また、人里を遠く離れている。
    1. [初出の実例]「おまへの人とをくのどやかなるをりは」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蛍)
  3. 他と親しまない。また、人に馴れていない。
    1. [初出の実例]「あの猿は人近いか人遠いか尋てこい」(出典:波形本狂言・靫猿(室町末‐近世初))

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