仁治の碑(読み)にんじのひ

日本歴史地名大系 「仁治の碑」の解説

仁治の碑
にんじのひ

[現在地名]富岡市下高尾

ほし川に架かる天王橋を渡った右側の字六年ろくねんの築土上にある板碑。「国志」には梵字と碑文を記し「高尾村制札の旁にあり、元は橋に掛て在りしを此処に移す」として壬生忠家ほか一一名の姓名を刻み、「土中に埋る所にも文字あれど不見、此碑奇物なり、碑文の姓名他書に考る所なし、中に壬生氏多し、壬生姓は上野の国人なり」と記している。やや長形の緑泥片岩、高さ二七六センチ、幅九七センチ、厚さ九センチ、これが高さ三六・四センチの凝灰岩の自然石の台石上に立つ初期板碑である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android