今裕(読み)こんゆたか

精選版 日本国語大辞典 「今裕」の意味・読み・例文・類語

こん‐ゆたか【今裕】

  1. 医学者。医学博士。号は東桑。青森県出身。第二高等学校医学部卒。北海道帝国大学教授・総長病理学専門で、細胞の銀反応の研究によって学士院賞を受ける。日本学士院会員。主著「近世病理学総論」。明治一一~昭和二九年(一八七八‐一九五四

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20世紀日本人名事典 「今裕」の解説

今 裕
コン ユタカ

大正・昭和期の病理学者 北海道大学名誉教授。



生年
明治11(1878)年10月1日

没年
昭和29(1954)年2月5日

出生地
青森県弘前

学歴〔年〕
第二高等学校医学部〔明治33年〕卒

学位〔年〕
医学博士

主な受賞名〔年〕
帝国学士院賞〔昭和9年〕「細胞の銀反応の研究」

経歴
京都帝大医科大学助手、台湾総督府医学校助教授を経て明治42年東京慈恵会医学専門学校教授(病理学担当)、東京歯科医学専門学校教授兼任。大正10年北海道帝大教授となり医学部創設に尽力、12年同大学生監兼任、14年から医学部長を2期務め、昭和12年第4代総長となり2期8年。この間欧米に3度留学。著書「ヒポクラテス全集」のほか教科書「近代病理学総論」「近代病理解剖学」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「今裕」の解説

今裕 こん-ゆたか

1878-1954 大正-昭和時代の病理学者。
明治11年2月7日生まれ。東京慈恵医専教授などをへて,大正10年北海道帝大教授となり,のち総長。昭和9年「細胞の銀反応の研究」で学士院賞。昭和29年2月5日死去。75歳。青森県出身。第二高等学校医学部(現東北大医学部)卒。著作に「近世病理学総論」など。

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