仕事の原理(読み)シゴトノゲンリ(その他表記)principle of work

関連語 法則

精選版 日本国語大辞典 「仕事の原理」の意味・読み・例文・類語

しごと【仕事】 の 原理(げんり)

  1. 力学で、物体をある高さまで持ち上げるにはどんな道具や機械を用いてもその仕事の量は変わらないことをいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仕事の原理」の意味・わかりやすい解説

仕事の原理
しごとのげんり
principle of work

機械を用いても用いなくても力学的な仕事エネルギーの大きさは変らないという原理。力学的エネルギーの保存則 (→エネルギー保存則 ) を表わし,これにより力学的な永久機械製作の可能性が否定される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

法則の辞典 「仕事の原理」の解説

仕事の原理【principle of work】

滑車梃子(てこ)などのような道具を用いて仕事をしようとする場合に,力を小さくすることは可能であるが,仕事の量を軽減することはできない.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の仕事の原理の言及

【エネルギー】より


【エネルギー概念の発展】

[仕事と力学的エネルギー]
 エネルギーの概念が確立したのは19世紀後半であるが,これと深いかかわりをもつ仕事の概念の歴史はずっと古く,すでに紀元1世紀ごろ,アレクサンドリアのヘロンは,てこや滑車などの機械による仕事について,力に関する利得が速さまたは移動距離に関する損失で帳消しにされるということを述べている。これは現在仕事の原理と呼ばれるもので,詳しくいうと次のようになる。われわれはてこのような機械を利用して機械が物体に大きな力を及ぼすようにすることはできるが,その力(力の物体の移動方向の成分)と移動距離との積=〈機械のする仕事〉は,機械に対してわれわれの加える小さな力と必要な大きな移動距離の積=〈われわれのする仕事〉に等しくなり,(機械に摩擦がなければ)仕事の量は結局機械を用いなかったときとまったく同じになる。…

※「仕事の原理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android