仕似・為似(読み)しにせる

精選版 日本国語大辞典 「仕似・為似」の意味・読み・例文・類語

し‐に・せる【仕似・為似】

〘他サ下一〙 しに・す 〘他サ下二〙 (「し」はサ変動詞「する」の連用形。「仕」は当て字)
① 似せてする。まねる。
風姿花伝(1400‐02頃)六「かやうの万物の品々を、よくしにせたらんは、幽玄の物まねは幽玄になり、強きは自ら強かるべし」
家業を絶やさず続ける。先祖代々の家業を守り継ぐ。
浮世草子日本永代蔵(1688)四「譲状にて家督請取、仕(シ)にせおかれし商売
③ 長い期間商売をしていて店の信用もでき、資産をつくる。
※浮世草子・西鶴織留(1694)一「親の時より次第にしにせたる見世にて」
④ 仕事を覚える。長年そのことをし馴れて年季を入れる。
※松翁道話(1814‐46)二「商売をはやう仕にせる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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