仕立つ(読み)シタツ

精選版 日本国語大辞典 「仕立つ」の意味・読み・例文・類語

し‐た・つ【仕立・為立】

  1. ( 「し」はサ変動詞「する」の連用形 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 タ行四段活用 〙
    1. 病気などが回復する。
      1. [初出の実例]「当時疵は仕立候へども」(出典:上井覚兼日記‐天正一四年(1586)八月二二日)
    2. 育つ。成長する。また、仕上がる。
      1. [初出の実例]「ちゃうど定た語なり。はやかうしたつたほどにと云心なり」(出典:史記抄(1477)六)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 タ行四段活用 〙 育てる。また、つくりあげる。したてる。
    1. [初出の実例]「みな、装束したちて、暗うなりたるほどに、もて来て着す」(出典:枕草子(10C終)九〇)
    2. 「是迄〈略〉其番頭が養育(シタツ)て呉れましたので御坐いますから」(出典:落語・ちきり伊勢屋(1893‐94)〈禽語楼小さん〉)
  4. [ 3 ] 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙したてる(仕立)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む