付が回る(読み)ずきがまわる

精選版 日本国語大辞典 「付が回る」の意味・読み・例文・類語

ずき【付】 が 回(まわ)

① 気づく。感づく。
歌舞伎入間詞大名賢儀(1792)二幕「『とんとづきが廻らなんだ』『大鵬の心は、小雀が知らぬ筈じゃ』」
役人などに感づかれる。犯人罪人に対してその筋が手配する。手が回る。犯罪者仲間での語。
※浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)九「此間其辺へもづきが廻り」

つけ【付】 が 回(まわ)

(あとから請求書が回ってきて支払いをさせられる意から) よくないことを行なったり、無理を通したり、するべきことをしなかった場合、その当座は何ごともなくとも、あとになってその始末を付けなければならなくなる。
水中花(1979)〈五木寛之〉二「そこで書いた記事が告訴されてね。責任を取らされてやめたんだ。〈略〉結局は最後ツケはこっちに回ってくる」

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