コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

水中花 スイチュウカ

デジタル大辞泉の解説

すいちゅう‐か〔‐クワ〕【水中花】

コップなど、水を入れたガラス器の中で開かせる造花 夏》「―培(つちか)ふごとく水を替ふ/波郷

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

すいちゅうか【水中花】

ヤマブキの茎,タラノキの芯(しん)や細かい木片を彩色して小さく圧縮した細工物。これを酒や水の中に入れると泡をだしながら美しい花鳥や人形となって浮かんでくる。おもに各種の花を題材としたのでこの名がついた。江戸時代に中国から渡来したものらしい。延宝年間(1673‐81)のころから酒席の遊びとして杯に浮かべて楽しんだので,〈酒中花〉あるいは〈杯中花〉ともよばれた。1695(元禄8)刊の《西鶴俗つれづれ》(井原西鶴)には〈桜をあるとき酒中花にしかけて〉とあり,同じくその挿絵に〈長さき酒中花つくり花からくり〉と記した看板が描かれている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

すいちゅうか【水中花】

水に入れると水を吸って開き、草花の形になる造花。タラノキの芯しんや細い木の枝に彩色して作りコップの中に入れて観賞する。 [季] 夏。 《 泡ひとつ抱いてはなさぬ- /富安風生 》

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水中花
すいちゅうか

ヤマブキの茎、タラの木の芯(しん)や細かい木片に、彩色して小さく圧縮し、酒または水を入れたコップの中などに入れると、泡(あわ)を出しながら美しい花鳥、人形となって浮かぶ玩具(がんぐ)。おもに各種の花を題材とし、水中で開くのでこの名がある。俳諧(はいかい)では酒中花ともいい、夏の季語。江戸時代、延宝(えんぽう)年間(1673~81)のころから酒席の遊びとして、これを酒杯に浮かべて楽しんだ。1678年(延宝6)刊の『誹諧(はいかい)江戸新道』に、「酒中花やみぬ唐(もろこし)のよし野川」の句がある。杯中花ともよばれた。また1695年(元禄8)刊の『西鶴(さいかく)つれづれ』には、「桜をある時酒中花にしかけて」とあり、その挿絵に、「長さき酒中花つくり花からくり」と記した看板を描いている。中国から長崎あたりに伝えられたものらしい。明和(めいわ)年間(1764~72)ころからは、江戸・浅草観音の楊枝店(ようじみせ)で売られ、名物となった。現在も夏の縁日の夜店などにみられる。[斎藤良輔]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

水中花の関連キーワードはこだて湯の川温泉いさり火まつり 花火大会宮島(広島県の旧町名)若狭たかはま漁火想花火コウヤノマンネングサコウヤノマンネンゴケ丹沢湖花火大会田久保英夫カミヤツデ井上 大輔生島 遼一富安風生松坂慶子生島遼一広島県紙八手

今日のキーワード

異常天候早期警戒情報

5日から 8日先を最初の日とする 7日間の平均気温がかなり高い,またはかなり低い確率が 30%以上と見込まれる場合に注意を呼びかけるため気象庁から発表される情報。低温や猛暑が長く続くと,人の活動や農作...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

水中花の関連情報