小雀(読み)コガラ

デジタル大辞泉 「小雀」の意味・読み・例文・類語

こ‐がら【小×雀】

シジュウカラ科の鳥。全長13センチくらい。背は灰褐色、腹とほおは白く、頭・のどが黒い。日本では九州以北の山地にすむ。 夏》朝凪や―のとまるみをつくし/蓼太

こ‐すずめ【小×雀/子×雀】

小さい雀。また、雀の子。 春》「―の眺められをり芝の上/虚子

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精選版 日本国語大辞典 「小雀」の意味・読み・例文・類語

こ‐がら【小雀】

  1. 〘 名詞 〙 シジュウカラ科の小鳥。全長一二~一三センチメートル。背は淡灰褐色で胸腹部は淡灰色。シジュウカラに似て頭頂から首の背面にかけて黒いが、腹面には黒帯がないので区別できる。森林害虫を好んで食べ、五~六月頃枯木に穴をあけて産卵する。ユーラシア中北部に広く分布し、日本では各地に分布し、亜高山帯に多くみられる。なお北海道には外観のよく似た別種ハシブトガラがいて、鳴き声で区別される。こがらめ。なべかぶり。《 季語・夏‐秋 》
    1. [初出の実例]「冬野にはこがら山がらとびちりてまた色々の草のはらかな〈藤原信実〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)二)

こ‐すずめ【小雀・子雀】

  1. 〘 名詞 〙 小さい雀。雀の子。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「鸛は水鳥ぞ。小雀に似ぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)四)
    2. 「小雀をねらふ鼠のおそろしさ」(出典:雑俳・柳多留‐二七(1798))

こがら‐め【小雀】

  1. 〘 名詞 〙こがら(小雀)
    1. [初出の実例]「たちのけどうへならひぬるこからめをつれなき人の心共哉」(出典:行宗集(1140頃))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「小雀」の解説

小雀 (コガラ)

学名Parus montanus
動物。シジュウカラ科の鳥

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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