化学辞典 第2版 「付加縮合」の解説
付加縮合
フカシュクゴウ
addition-condensation
付加反応と縮合反応の繰り返しで起こる重合のこと.多くの熱硬化性樹脂が付加縮合によって合成されている.たとえば,フェノール-ホルムアルデヒド樹脂(ベークライト樹脂)は次に示す付加反応と,縮合反応の繰り返しで重合が進行する.
一般に,付加縮合は酸塩基触媒で起こり,反応条件によって生成物が異なる.フェノールのかわりにキシレン,ナフタレンなどの芳香族炭化水素や尿素,メラミンをホルムアルデヒドと作用させても付加縮合が進行する.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報