付込(読み)つけこみ

精選版 日本国語大辞典 「付込」の意味・読み・例文・類語

つけ‐こみ【付込】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 好機に乗じて、追い討ちをかけ、敵の本陣へ攻めこむこと。つけいり。つけいれ。
    1. [初出の実例]「後陣へ詰寄、追討、付込にして、高祖の城二三の丸まで攻入」(出典:武家名目抄(19C中か)軍陣部)
  3. ( から ) 跡を追いかけて逃げこんだ場所をつきとめること。
    1. [初出の実例]「それにこしらへたる女、いやとは申さぬと、いひ捨てにげて行。是をつけ込(コミ)にして、先約なひこそ幸なれ」(出典浮世草子・好色盛衰記(1688)五)
  4. 帳簿などに、仕分けをしないで、次々と記帳していくこと。
  5. お座敷などを予約しておくこと。
    1. [初出の実例]「お付込(ツケコ)みのお客様で、お貸切りになりますから、お気の毒でござります」(出典:歌舞伎・月梅薫朧夜(花井お梅)(1888)五幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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