代理ミュンヒハウゼン症候群(読み)ダイリミュンヒハウゼンショウコウグン

デジタル大辞泉 の解説

だいり‐ミュンヒハウゼンしょうこうぐん〔‐シヤウコウグン〕【代理ミュンヒハウゼン症候群】

Münchausen syndrome by proxyミュンヒハウゼン症候群病態一つ他人同情を引くため、自らの保護下にある子供高齢者などをひそかに虐待し、その看護介護に献身する姿をアピールする。MSbP

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini の解説

代理ミュンヒハウゼン症候群

親が子どもの身体をわざと傷つけたり、病気になるよう仕組んだりしたうえで、健気に看病する親を演じて周囲の同情や注目を集めようとする精神疾患幼児虐待特殊型ともいえる。子どもに様々な検査治療が必要であると医師に誤診させるために、体温計を操作して高体温を装ったり、子どもの尿に自分の血液を混ぜて血尿に見せかけたりするなどして症状を捏造する例がある。エスカレートすると薬物などを飲ませたり窒息させたりして子どもに実際の身体不調や病的状態を作り出し、子どもが死に至るケースもある。

(2020-9-17)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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