代行返上(読み)ダイコウヘンジョウ

デジタル大辞泉 「代行返上」の意味・読み・例文・類語

だいこう‐へんじょう〔ダイカウヘンジヤウ〕【代行返上】

厚生年金基金が国に代わって運用給付を行っていた老齢厚生年金一部報酬比例部分から過去の報酬の再評価・物価スライド部分を除く部分)の支給義務を国に返上し、この代行以外の上積み給付部分の支給義務を確定給付型企業年金へ移行すること。移行した確定給付型企業年金形態として、規約型企業年金基金型企業年金とがある。平成14年(2002)に施行された確定給付企業年金法で代行返上が認められるようになった。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「代行返上」の解説

代行返上

厚生年金基金が、国の運営する国民年金積立金と支給義務を国へ返上すること。会社員の3分の1が加入している厚生年金基金は、国の国民年金部分と独自の年金基金の積み立て、2つの部分で構成され、その資金を国に代わって預かり運用する。年金の支給は、国民年金と独自の年金基金により同時に行なっている。しかし一部の厚生年金基金は、バブル崩壊以降、保有資産の値下がりからくる資金繰り悪化や、日本版401Kプランなど新しい年金制度により、解散もしくは新しい制度に移管している。同時に、国民年金の代行部分を国に返上するケースが増えている。

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