代謝性アシドーシス(読み)タイシャセイアシドーシス

デジタル大辞泉 「代謝性アシドーシス」の意味・読み・例文・類語

たいしゃせい‐アシドーシス【代謝性アシドーシス】

糖尿病腎不全などの代謝異常によって、細胞外液重炭酸イオンが減少し、動脈血pHが低下した状態。→アシドーシス呼吸性アシドーシス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「代謝性アシドーシス」の解説

代謝性アシドーシス

 血液もしくは他の体液酸塩基平衡が酸性側に傾くこと.ケトン体の多量の生成などにより生起する.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の代謝性アシドーシスの言及

【アシドーシス】より

…ところが,呼吸器の病気や呼吸中枢の機能低下により,肺の換気機能が悪くなると,血液の炭酸ガス分圧が上昇し,pHは低下する(これを呼吸性アシドーシスrespiratory acidosisという)。一方,尿毒症,糖尿病性ケトーシス,下痢,ショックなどでは,酸の産生の過剰,塩基の喪失,または酸の排出の低下が起こり,血液の重炭酸イオンが低下し,pHは低下する(これを代謝性アシドーシスmetabolic acidosisという)。アシドーシスが進行すると,意識障害,不整脈,血圧の低下など,中枢神経系,循環系の障害が起こり,死に至る。…

【酸塩基平衡】より

…[HCO3]/α・Pの値が小さくなるとpHが低下(酸性化)するが,そのような状態をアシドーシスといい,[HCO3]/α・Pの値が大となりpHが高くなる状態をアルカローシスという。呼吸系に原因があって異常となる場合は呼吸性アシドーシスまたは呼吸性アルカローシスといい,腎機能の障害や過剰な酸の産生(たとえば糖尿病などの場合)で[HCO3]が低くなっている場合を代謝性アシドーシスという。また有機酸のNa塩や重曹を多量にとると[HCO3]が上昇し代謝性アルカローシスとなる。…

※「代謝性アシドーシス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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