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酸塩基平衡 さんえんきへいこうacid-base equilibrium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

酸塩基平衡
さんえんきへいこう
acid-base equilibrium

塩基平衡状態にあること。酸 AH はプロトン H+ を与え,塩基 B は H+ を受取るから,その平衡は AH+B⇔A-+BH+ で表わされ,平衡定数 Ka は酸の強さを表わす。 Ka の値が大きいほど AH は強い酸で,プロトンを失う傾向が大きい。

Ka=[BH+][A-]/[AH][B]

ただし,[ ] はそれぞれの物質のモル濃度を表わす。

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世界大百科事典 第2版の解説

さんえんきへいこう【酸塩基平衡 acid‐base balance】

生体では,複雑な生化学的反応を一定に保つために,体液の水素イオン濃度[H]をきわめて狭い範囲に保つように調節機構が働いている。この平衡状態を酸塩基平衡という。体液の水素イオン濃度は生体のホメオスタシスによって保たれるが,このうち最も重要なのは体液の中に溶けている弱酸とその共役塩基で構成されている緩衝系である。体液中の緩衝系は機能的に二つに大別することができる。一つは炭酸と炭酸水素塩からなる炭酸緩衝系で,他は非炭酸系である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

酸塩基平衡
さんえんきへいこう
acid-base balance

血液、体液の水素イオン濃度(pH)の調節状態を表す用語。1920年代にアメリカの生化学者であるワンスライクVan Slykeらが、体液中の緩衝塩基とそれに対応する陽イオンの量との関係を示すのにこのことばを用いた。現在では、pH、炭酸水素イオン(HCO3-)、緩衝塩基Buffer Base (BB)、およびその正常値からの偏位量であるBase Excess (BE)などのパラメーターが酸塩基平衡の状態を示すのに用いられている。[本田良行]

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