以来尺遺跡(読み)いらいじやくいせき

日本歴史地名大系 「以来尺遺跡」の解説

以来尺遺跡
いらいじやくいせき

[現在地名]筑紫野市筑紫

背振せふり山塊東裾の丘陵上にある。平成四年(一九九二)、および同年から同七年に発掘調査され、遺構の多くは平成四年から同七年に調査を行った斜面部で密集して発見されている。旧石器時代から近世までの遺物が出土しているが、弥生時代後期の集落跡が主体である。周辺には広形銅戈鋳型が出土した諸田の仮塚南もろたのかんづかみなみ遺跡などがある。当遺跡で注目されるのは、丘陵中央の平坦面から南の斜面部で竪穴住居や掘立柱建物が繰返し建替えられていた点で、しかも元の住居を再利用するかたちで「回帰的」に建替えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 主柱

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android