以還(読み)いかん

精選版 日本国語大辞典 「以還」の意味・読み・例文・類語

い‐かん‥クヮン【以還・已還】

  1. 〘 名詞 〙 ある時点よりこのかた。以後。以来。
    1. [初出の実例]「宝亀四年以還停彼坪此坪寺田」(出典東寺文書‐礼・天長二年(825)一一月一二日・尾張国検川原寺田帳)
    2. 「此溝中に於て小火船を往来するを以て此溝開けしより以還人々其便利を得ること挙て云ふべからず」(出典:西洋聞見録(1869‐71)〈村田文夫〉前)

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普及版 字通 「以還」の読み・字形・画数・意味

【以還】いかん(くわん)

~よりこのかた。以下。〔世説新語文学中人より以北人の書を看るは、顯處にるが如く、南人の學問するは、中(いうちゅう)(窓の中)に日を窺ふが如し。

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