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南人 なんじんnan-ren; nan-jên

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

南人
なんじん
nan-ren; nan-jên

蛮人,南家子ともいう。中国,代にその治下に編入された宋の民に対する称。金では河南,山東の北宋遺民,元では江南の南宋の遺民をいう。これらの地方を征服する前にその治下に入った中国人は漢人と称され,両者の公的地位に差が設けられた。特に元では第1,第2身分のモンゴル人,色目人に対し,第3,第4身分の漢人,南人は被支配階級とされ,任官,刑罰,租税,禁令その他で不利益を受けた。

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デジタル大辞泉の解説

なん‐じん【南人】

南部に住む人。南方の人。
中国の代、滅亡したの支配下にあった住民の呼称。特に元代には、元に最後に服属した南宋の住民をさし、最も冷遇された。

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大辞林 第三版の解説

なんじん【南人】

南の国の人。南方の人。 〔日葡〕
中国、元代、旧南宋治下の中国人の呼称。モンゴル人・色目人・漢人の下位に置かれ、政治的・社会的に差別された。

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世界大百科事典内の南人の言及

【色目人】より

…中国元代に用いられた社会的身分をあらわす用語。元朝は治下の諸民族を蒙古人,色目人,漢人(旧金国支配下の中国人と契丹,女真,高麗人),南人(旧南宋領内の中国人)の四つに区分し,この順位でそれぞれの身分,待遇に差等をつけた。色目人とはもろもろの種類の人を意味する諸色目人の略でウイグル,ナイマン,タングート,カルルク,キプチャクをはじめペルシア,アラブ,ヨーロッパ等の二十数種の諸民族を包含する。…

【党争】より

…李朝中期に勲旧派(中央貴族層の既成官僚)が士林派(在地両班(ヤンバン)層の新進官僚)に対して行った士禍とよばれる弾圧の後,士林派が1565年に政権を掌握するが,士林派は1575年に東人(改革派)と西人(保守派)に分裂した(ただし,東人が優勢)。さらに91年には西人への対応策をめぐって東人が南人(穏健派)と北人(強硬派)に分かれた(ただし,南人が政権を担当)。東人,西人,南人,北人の呼称は,各派の居住地域がそれぞれソウルの東,西,南,北に集中していたことから生じた。…

※「南人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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