仮勘定(読み)カリカンジョウ

デジタル大辞泉 「仮勘定」の意味・読み・例文・類語

かり‐かんじょう〔‐カンヂヤウ〕【仮勘定】

簿記で、勘定科目金額未確定の場合に、とりあえず処理しておく勘定科目のこと。仮払金勘定・仮受金勘定など。

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精選版 日本国語大辞典 「仮勘定」の意味・読み・例文・類語

かり‐かんじょう‥カンヂャウ【仮勘定】

  1. 〘 名詞 〙 簿記で、事実の確定しない場合、また、どの勘定項目に属するかが不明な場合などに、帳簿整理のため一時的に記帳しておく勘定科目。仮受金勘定、仮渡金勘定などがある。〔英和商業新辞彙(1904)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「仮勘定」の意味・わかりやすい解説

仮勘定
かりかんじょう

取引が生じた際にどの勘定に記録してよいか未定である場合、あるいは、勘定科目は分かっていても金額が未確定である場合に一時的に記録される勘定をいう。

 たとえば、社員に対して出張旅費を概算額で前渡しした場合、勘定科目は確定しているが、社員が帰社して清算するまでは旅費の金額は確定できない。そこで、社員に前渡ししたときには、一時的に仮払金勘定に記録しておき、清算されて金額が確定した時点で、仮払金勘定から旅費交通費勘定に振り替える処理を行う。

 仮勘定は期末までに正しい勘定に振り替える必要があり、そのまま貸借対照表に計上することはできるだけ避けなければならない。

[万代勝信]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仮勘定」の意味・わかりやすい解説

仮勘定
かりかんじょう
suspense account

企業会計上の勘定の一つ。簿記上の取引は発生したが,その時点では整理すべき勘定科目が判明しない場合,あるいは正当な勘定科目に記入すべき金額がいまだ不明な場合に一時的に処理する。仮受金勘定,仮払金勘定および未決算勘定がこれに属する。仮勘定への記入は記入すべき勘定科目や金額が判明次第,正しい勘定科目へその記入を振替え,通常は貸借対照表に仮勘定自体を示すことはしない。

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