仲山観音堂(読み)なかやまかんのんどう

日本歴史地名大系 「仲山観音堂」の解説

仲山観音堂
なかやまかんのんどう

[現在地名]三和町仁連 御辺

御辺ごへ集落南端、長井戸ながいど沼のヤト田を望む台地に所在。東漸とうぜん寺の境外堂で、猿島坂東三十三観音霊場八番札所。本尊十一面観音は伝行基作。縁起によると天平二年(七三〇)聖武天皇の皇后光明子が懐妊のとき、天皇は行基に安産を祈らせた。行基は摂津国仲山の大木で十一面観音像を数体刻み、安産を祈念したところ無事皇太子を出産したと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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